介護職に転職するときには、どの施設に就職するかによって仕事内容が異なります。特別養護老人ホームや有料老人ホーム、デイサービスなど施設ごとにスタッフの役割や勤務時間も違うのです。

特別養護老人ホームや有料老人ホームの場合は入居者に対して、一日中日常生活のサポートをします。食事や入浴、トイレや運動などの手助けをします。入居者一人ひとり必要な介護やサポートは違うので、その人に合わせたサービスの提供をすることが大切です。

食事介助は自分自身で食べることが難しい人に対して、手を貸します。噛む力や飲み込む力も人それぞれなので、個人の状態に合わせて介助をするのがポイントです。食事をきちんと食べることで五感が刺激され、食べる量が増えたり、食事の喜びを感じられると言われています。

入浴介助では着替えのサポートはもちろんのこと、水温や室温にも注意します。お風呂場と脱衣場から個人部屋などの気温が急激に変化すると体調にも影響するので、温度面もしっかり確認するのです。脱衣場をあらかじめ温めたりして、身体に負担が掛からないようにしましょう。

排泄介助はトイレに行けない人に付き添ったり、オムツの交換です。排泄する回数やタイミングは人それぞれなので、注意深く高齢者を観察することが重要です。

デイサービスの場合も食事や入浴、排泄のサポートはしますが、午前中に利用者を迎え入れて、夕方には帰してしまいます。一日中お世話をする理由ではなく、日中の生活を手伝います。勤務時間も早朝や深夜のシフトはなく、昼間のみとなっています。